【顧客が本当に必要だったもの】AfterEffectsにネイティブH.264書き出しが正式実装間近!?期待のβ版を試してみた
こんにちは、サメDです。
AfterEffectsといえば、書き出しの際にH264をネイティブに書き出せないことで有名でした。
ちょっとした確認や進捗報告のときに、「動画を送りたい」と思っても、わざわざMedia Encoderを経由して書き出す必要があるという手間が… ということは多いです。
AfterEffectsはそういうものだ、と自分の中で言い聞かせながら何年経ったでしょうか…
サメDは「ScreenToGif」などの手軽な範囲指定のできるキャプチャツールで録画して送る、などのごまかしをやっていました。
ですが、そんな日々も今日までです。
ついに、ついに待ち焦がれていた、H264ネイティブ書き出しがβ版に実装されたとの情報を聞きつけたので、今回も確かめていきたいと思います。
注意事項
※こちらの記事は『AfterEffects ベータ版』のお話です。
(今回検証に利用したβ版のバージョンは「v23.1.0.10」です)
ベータ版のインストール
『AfterEffects ベータ版』は、本実装前に新機能をユーザーが試せるように、Adobeより提供されているものです。
デスクトップ版「CreativeCloud」アプリにて、ベータ版の項目からインストールすることができます。
記事執筆時点では、「v23.1.0.10」をダウンロードすることができました。
いざ検証
今回は、サイト設立時に制作して使用されることがなかった、幻のYoutube用OPのコンポジションを検証に使います。
ベータ版を起動して、.aepを開いたら、通常のようにレンダキューに追加します。
すると、なんといきなり書き出し形式が「H.264」に設定されているではないですか。
(追記:環境によってこの辺りは変わるそうです。)
一生見ることがないと思っていたH.264表記が今目の前に…
また、形式オプションを開くと、そこには何食わぬ顔で平然と並んでいるH.264さんの姿を確認できます。
出力モジュールのオプションについて
エンコード設定を見ていきましょう。
エンコードの設定では、ハードウエアエンコード、ソフトウエアエンコードが選べます。
また、ピットレートの設定も可能なので、Discordなど、容量制限のあるSNSに投稿する際も調整が効いていい感じです。
VBRが1パスしか設定できないところを見ると、あくまで最終書き出し用ではない、ということですかね…
問題は、本当に”ネイティブ”なのか、だ。
これで、実際は裏でMediaEncoderが立ち上がってレンダリングしていました、というのでは締まりませんね。
そこで、MediaEncoder経由でレンダリングするパターンと、AEから書き出すパターンでレンダリングの速度を比較してみたいと思います。
パターン1:AfterEffectsからのレンダリング
パターン2:Media Encoder経由でのレンダリング
最後に
今回は、新しいベータ版で実装された、「H264のネイティブ書き出し」について検証しました。
これで作業中の書き出しも、確認作業も非常に楽になりそうですね。
ですが、まだまだベータ版。サメDの環境では、グラフィックボードを積んでいないPCでうまく書き出しできませんでした。
今はただ、気長に時が来るのを待ちましょう。
サメD
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